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ANDPADの利用状況をデジタルにスコアリングし、ANDPADを最も使っているユーザーを称賛するANDPAD AWARDのユーザー部門。今回は、「ベスト黒板ユーザー賞」で全国第2位を受賞した風越建設株式会社 建設事業部の内田陸さんにお話を伺った。
1985年に創業し、2025年に40周年の節目を迎えた横浜の総合建設会社・風越建設。実は「ANDPAD AWARD 2025」でも、同社 建設事業部の渡部連太朗さんが同賞の全国第3位を獲得している。会社全体でDX推進と業務改善の波が広がる中、内田さんもまた「黒板AI作成機能」をはじめとするANDPAD黒板の機能を自らフル活用し、現場作業の劇的な効率化を実現させてきた。
職人歴5年の経験を経て現場監督へ転身し、学びを重ねながら成長を続ける内田さんの取り組みには、日々現場管理や写真撮影業務に奮闘する若手現場監督にとって、業務改善と成長のヒントが詰まっている。本記事では、風越建設が誇る手厚い育成風土とともに、内田さんが実践するANDPAD黒板の活用術と現場への想いに迫る。

多角的な事業展開と若手を育てる風土
──まずは、風越建設がどのような事業を展開されているのか教えてください。
内田さん: 当社は横浜市に本社を構える総合建設業です。東京と神奈川を中心に、新築マンションをメインで手掛けています。ただ近年では戸建住宅やオフィス、店舗、工場など幅広い建築物に対応しており、新築ホテルの建設やリノベーション、不動産事業まで多角的に展開しています。
特徴としては、社内に「1級建築士事務所」を擁していることです。設計から施工まで自社でスピーディーに完結できる体制が整っていることで、若手のうちから多様な現場経験を積める環境があると感じますね。

風越建設株式会社 建設事業部 内田陸さん
──教育体制も非常に手厚いと伺いました。若手の方に向けてどのような取り組みをされているのでしょうか。
内田さん: 当社では、入社3年目までの若手社員を対象として、月に1回、会社で2時間程度の勉強会が開催されています。ここでは新卒・中途入社を問わず、建築の基礎知識を身につける必要がある社員が集まり、しっかりと学ぶことができる体制が整っています。
それに加えて、現場主導で実践的に学べる場も設けられています。例えば私の所属する第三事業部では、現場に活かせる知識の習得を目的に、事業部内の若手社員を集めて事務所で定期的に勉強会を実施しています。最近では、実際の現場の図面を元にした問題を所長に作成してもらい、自分たちでJw_cadを使って断面図を作成し納まりを勉強するなど、Jw_cadの使い方や図面の見方を学んでいます。
──会社全体で若手社員の教育を強力にバックアップされているのですね。そうした環境の中で、若手社員同士の横のつながりやコミュニケーションはどのように図られているのでしょうか?
内田さん: 勉強会で集まる機会などを通じて、同期や近い年次の若手社員同士で「別の現場ではどのような施工方法をとっているのか」「どういった工夫をして業務を進めているのか」といった情報交換やノウハウの共有を自発的に行っています。ANDPADが導入されたばかりの頃は、ANDPADの活用を教え合うこともありました。現場が離れていても、定期的に横の交流を持てる環境があることは、若手にとって非常に安心感に繋がっていますね。
また業務以外でも、会社の行事や飲み会などで顔を合わせる機会が多く、社員同士のコミュニケーションは非常に活発に取れていると思います。会社全体で若手をしっかりと育て、サポートしてくれる風土が根付いていることは、風越建設の大きな強みだと感じています。

職人歴5年から現場監督へ転身。「正解がひとつではない」建設業の魅力と新たな挑戦
──内田さんは施工管理の道に進む前、職人としてご経験を積まれていたと伺いました。これまでのご経歴と、風越建設へ入社された経緯を教えていただけますか。
内田さん: 20歳の時に建設業界に入り、最初は外構工事を3年間経験しました。戸建て住宅を中心にブロック積みや基礎などを担当し、その後の2年間は塗装職人としてマンションなどの大きな現場に携わりました。計5年間現場を経験する中で、「この業界が好きだな」「ずっとここで働きたいな」という思いが強くなっていきました。
風越建設に入社したきっかけは、新卒で当社に入社していた双子の弟の存在です。弟の結婚式で当社の社長や部長から「今は何の仕事をしているの?」と声をかけられ、「職人をやっています」と答えたところ、「それなら、風越建設に入社したらどうか」と誘っていただいたんです。ちょうど弟から会社や仕事について話を聞いて興味を持っていたのと、自分自身も施工管理に挑戦したいと考えていた時期と重なったため、転職を決意しました。
──職人さんから現場監督へ転身されて、どのようなところに仕事の面白さややりがいを感じていらっしゃいますか?
内田さん: 塗装職人の場合は、自分の担当する塗りの工程が終わったら現場を離れてしまいます。しかし現場監督であれば、建物の着工前から完成・引き渡しまで、一貫してすべてを見届けられる点に強く惹かれました。建物の引き渡し時に、お客様から直接「綺麗だね」と評価していただける瞬間の喜びがあるのではないかと期待しています。
また、職人も監督も共通して思うのは、「正解がひとつではない」ということです。決まった手順をこなすだけでなく、自分の考えでより良い施工手順やアプローチを選べる自由度があることが、建設業の大きな魅力だと感じています。

現在担当されているホテルの施工現場を案内いただいた。
──現在担当されている現場の概要を教えてください。
内田さん: 現在は都内の新築ホテルの現場を担当しています。鉄筋コンクリート造の地上10階建て・全25室です。工期は2025年3月頭から2026年10月中旬予定の約1年半にわたるプロジェクトになります。私は以前担当していたマンションの現場から抜けて、昨年の5月末頃からこの現場に異動してきました。現在は所長、主任、私の3名体制で管理を行っています。
──現場事務所の雰囲気についてはいかがですか。
内田さん: 現場事務所の雰囲気はすごく良いですね。主任は職場で私の上司にあたりますが、年齢は私より年下なんです。年齢が近いこともあり、フランクに色々と質問したり相談したりできる関係性で助かっています。
実は、これまで担当した現場は途中参加のものばかりでした。現在のホテル建設の現場で、私自身初めて上棟前から携わり竣工を迎えることができるので、今からとても楽しみにしています。
──それは竣工が待ち遠しいですね。1日の仕事の流れについても教えていただけますか?
内田さん: 朝8時から現場で全体朝礼を行い、その後は大体毎日、職人さんとその日の動きを確認したり、新規入場者がいれば8時半くらいまで教育を行ったりします。
その後は自分の業務を進めつつ、職人さんの動きや施工状況の確認に回ります。定時は17時ですが、現場が忙しい時期に職人さんから「18時まで作業をやらせてほしい」と要望があれば、現場を開けて対応することもあります。現場の状況把握や職人さんとのコミュニケーションでは、過去に自分自身も職人として働いていた経験が活きていると思いますね。

「黒板AI作成」と「配筋マーカー」で実現する現場の生産性向上
──現在の現場で内田さんはどのような業務を担当されているのか教えてください。また、ANDPAD黒板は現在の現場からご利用いただいているのでしょうか?
内田さん: ANDPAD黒板は、前のマンションの現場にいた頃から利用していました。風越建設に入社してから、以前1日だけ別の写真管理ツールを使う機会があったのですが、その時は文字入力などに少し使いづらさを感じていました。
その後、社内でANDPADを導入すると聞いて実際に使ってみたところ、普段使い慣れている社用のスマートフォンで手軽に操作でき、非常に使いやすいと感じましたね。重い黒板を持ち運ぶ必要がなく、手軽に入力・操作できるため助かっています。

──今回、ANDPAD AWARDの「ベスト黒板ユーザー賞」で全国第2位を受賞されましたが、ANDPAD黒板を利用いただく中で、特にどういった点に便利さを感じていらっしゃいますか?
内田さん: ANDPAD黒板には、AIが図面から豆図やテキストを自動で読み取って電子黒板を作成してくれる「黒板AI作成機能」があり、この機能を非常に重宝しています。
今のホテルの現場では、配筋写真の撮影で一番活用しました。鉄筋の配筋写真には豆図を入れておくことが必須となります。以前のツールのように手作業で文字を入力する手間がなく、AIがテキストと豆図を自動で読み取って生成してくれるため、黒板作成が格段に楽になりました。
──パソコンとスマートフォンの使い分けや、「黒板AI作成機能」を使って黒板を作成する際に意識されていることはありますか?
内田さん: 事前準備として、「黒板AI作成機能」で図面から豆図や黒板内容をAIで読み取らせる作業は事務所のパソコンで行っています。ただし、AIが読み取った内容をそのまま鵜呑みにするのではなく、配筋要領などの図面と照らし合わせ、黒板の完成イメージを必ず確認・修正してから作成ボタンを押すように徹底しています。
また、急遽現場で新しい黒板が必要になった場合は、スマートフォンからANDPAD黒板を開き、その場で手入力して作成することもあります。現場では重くて持ち運びにくいタブレットよりも、片手で扱えるスマートフォンのほうが機動性高く作業できますね。
──内田さんは「配筋マーカー」機能もご利用いただいています。この機能の活用によって、現場ではどのような変化がありましたか?
内田さん: ANDPAD黒板を使い始めた当初は「配筋マーカー」の機能を知らなかったため、現場で直接鉄筋に一つひとつ手作業でマーカーを取り付けて撮影しており、かなりの手間がかかっていました。撮影箇所が変わるたびに移動し、一つひとつマーカーを設置する物理的な手間がかかっていたんです。
「もっと効率的な方法がないか」と自分自身でANDPAD黒板の機能を調べていく中で「配筋マーカー」機能を知ったんです。画面上でクリックするだけで電子マーカーを写真上に付与できるようになり、鉄筋写真の撮影作業が劇的に楽になりました。

工夫を重ねて掴んだ「撮影のコツ」と他現場からの学び
──ANDPAD黒板での写真撮影において、内田さん自身が工夫されている点や意識されているルールはありますか?
内田さん: 現場に入りはじめた当初は写真の撮り方が分からず、上司から「写り方が汚い」「分かりづらい」と指摘されることもありました。 そこで、自分で「工程や作業の順序に沿って撮る」「画角を揃えて撮る」といったルールを決めて撮影するようにしたんです。順番を決めて撮影することで、後から写真を見返した際にも状況が把握しやすくなり、上司からも写真の撮り方を褒められるようになりました。
──撮影順を決めることは、その後の写真台帳作成の効率化にも繋がっているのでしょうか。
内田さん: そうですね。配筋検査の際や管理職の方が検査で現場の様子を確認される前にまとめて台帳を作成するのですが、撮影する順番が決まっているおかげで、事務所に戻ってから写真を見返しても分かりやすく、写真台帳に整理する作業が非常にスムーズになりました。配筋写真であれば「何回目の配筋が終わったタイミング」など、区切りごとに事務所で写真を台帳にまとめています。
──自発的に撮影方法を工夫されているのですね。他の現場監督の方の撮影の仕方を参考にされることもあるのでしょうか?
内田さん: はい。「他の現場ではどのように写真を撮影しているのだろう」と思った時に、ANDPADで他の現場の案件も閲覧できるため、写真を見て撮り方を参考に勉強させてもらうことがあります。社内の施工写真を通じて、自発的にノウハウを学ぶことができています。

──ANDPAD黒板を使いこなされている中で、「もっとこうなったら便利になる」という改善のご要望はありますか?
内田さん: 案件や現場の場面ごとに「こういう表示の仕方をしたい」と感じることがあります。ユーザーが自分で自由に黒板のレイアウトを作成できる機能があると、さらに便利になりますね。
鈴木
※自社専用レイアウトの作成には仕様上の制約がございます。詳細については担当社員までお問い合わせください。
──ありがとうございます。最後に、内田さんの今後の目標と、同じように現場監督として働く若手の方々へのメッセージをお願いします。
内田さん: 今後の目標としては、まずは現場の一通りの工程を自分自身でしっかりと理解し、将来的には所長として現場全体を管理できるようになりたいと考えています。
後輩や若手の方にメッセージを伝えるとするならば、「現場写真はとにかくたくさん撮ったほうがいい」ということです。建築現場では、工事が進むと後から見えなくなってしまう部分がたくさんあります。ただ何となく撮影するのではなく、「なぜこのような配筋になっているのか」といった理由や背景を確認しながら写真を撮ることで、自分自身の現場理解が格段に深まります。写真は記録になるだけでなく、自分を成長させてくれる学びのツールだと思うので、ぜひ意識して撮影してほしいですね。


(左から)アンドパッド鈴木と内田さん。
職人として5年間の現場経験を積んだ後、現場監督へ転身した内田さん。若手を育てる風越建設の手厚い環境のもとで知識を深めながら、ANDPAD黒板の「黒板AI作成機能」や「配筋マーカー」などの機能を自らフル活用することで、業務の効率化を実現している。
「正解がひとつではない」建設業の面白さを実感しながら、写真の撮影順を工夫し、他現場の様子からも自発的に学び続ける内田さんの姿勢は、デジタルツールを単なる効率化の手段にとどめず、自身の成長の武器へと昇華させるためのヒントを示している。現場監督として初めての竣工を迎える新築ホテル現場の完成を経て、現場全体を統括する「所長」へ向けて歩み続ける内田さんと風越建設のさらなる挑戦をこれからも支え続けたい。

この度は、ANDPAD AWARD 2026 ユーザー部門「ベスト黒板ユーザー賞2位」のご受賞、誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。また、日々ANDPADを沢山ご利用いただき誠にありがとうございます。
取材でお話をお伺い、正解がひとつではないからこそ自ら考え、良い施工手順やルールを決め、気になる機能は触って調べて業務に落とし込む。内田様のこの姿勢に深く感動いたしました。
これからも担当として、内田様と風越建設様のさらなるご飛躍を心より応援しております!
| URL | https://www.fuetsu.co.jp/ |
|---|---|
| 代表者 | 代表取締役 出川 久 |
| 創業 | 1985年 |
| 本社 | 神奈川県横浜市中区相生町3丁目56番地1 KDX横浜関内ビル11階 |














