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ファイブイズホーム|注文住宅・分譲住宅あわせて年間約50棟! プレイングマネージャーのANDPAD活用

〜前編〜ANDPAD AWARD 2023 ユーザー部門「ベスト工程表ユーザー賞」2位/受賞ユーザーインタビュー

目次

  1. 分譲住宅・注文住宅を合わせて年間50棟近くを完工してきたハイパフォーマー
  2. プレイングマネージャーとしてANDPADを活用
  3. 日数ベースの工期管理で、105日工期を目指す

ANDPADの利用状況をデジタルにスコアリングし、ANDPADを最も使っているユーザーを称賛するANDPAD AWARDのユーザー部門。今回は、日々ANDPADの工程表を更新・活用し、常に最新の工程情報を関係者全員に届けることで、現場の円滑進行に寄与したユーザーに贈呈する「ベスト工程表ユーザー賞」2位を受賞した、株式会社ファイブイズホーム 深町直也さんにお話を伺った。

土地取得から住宅のプランニング、設計、施工、アフターフォローまでを一貫して手がけている株式会社ファイブイズホーム。同社は、「土地+建物」のニーズにトータルに対応できる総合力と、お客様の満足を追求した高品質な家づくりが支持を受け、埼玉県北部エリアでシェアNo.1を獲得しているビルダーだ。店舗網は、埼玉県だけではなく、群馬県・栃木県・茨城県・兵庫県・大阪府にも拡大しており、年間着工棟数は1,200棟以上にものぼる。創業の地である埼玉県行田市では新築戸建住宅のシェア25%と、その実績は圧倒的だ。

同社は昨年のANDPAD AWARD 2022 DXカンパニー部門でカテゴリ大賞を受賞している

今回受賞した深町さんは、プレイングマネージャーとして、分譲住宅・注文住宅を合わせて年間40〜50棟近くを担当するハイパフォーマーだ。ANDPADで作り込んだ工程表の運用徹底によって、自分と課員が担当する数多くの物件を完成へと導いている。今回のインタビューでは、同社全体に浸透している工程表運用ルールについて詳しく伺いながら、課員や協力会社に対して真摯に向き合う深町さんの姿勢にも迫っていく。前編では、ANDPADの工程表のトップユーザーである深町さんの仕事ぶりを紹介する。

分譲住宅・注文住宅を合わせて年間50棟近くを完工してきたハイパフォーマー

──ANDPAD AWARD 2023「ベスト工程表ユーザー賞」2位受賞、おめでとうございます! まずは深町さんのこれまでのご経歴を教えていただけますでしょうか。

 深町さん: 私は高校を卒業後、公共施設や倉庫、マンション等の建築工事を手がけるゼネコンに入社し、それ以来建築業界一筋で経験を積んできました。直近では、鉄骨住宅メーカーの下請け会社の現場監督として、注文住宅の施工に携わってきました。建築の仕事が好きなので、これまで経験のない木造の戸建住宅の施工にも挑戦してみたいと思い、当社への転職を決めました。

木造とRC造・S造は構造がまったく違いますが、着工から完成までの流れは大きくは変わらないので、入社後は思ったよりも早く業務に慣れることができました。すぐに現場も任せていただいたので、入社1年目で20棟ほどを担当しています。現在は、月次3〜4棟のペースで着工し、年間40〜50棟近くを完成させています。

株式会社ファイブイズホーム 北関東工事部 群馬工事課 課長 深町直也さん

──今回受賞の知らせをお聞きになったとき、深町さんはどう思われましたか?

深町さん: 私としては特別なことをやっているつもりはまったくなかったので、「私が2位?」と思いました。工程表は日々利用していますが、「何が評価されたんだろう」と、今でも不思議に思うくらいです(笑)。

──やはり深町さんは、ANDPADの機能のなかでは工程表を一番利用していらっしゃるのでしょうか?

深町さん: そうですね。私は、工程表がしっかり運用できていないと不安になってしまうんです。工事を進める上での道筋となる工程表をきっちり作ることで私自身も安心できますし、協力会社さんともスムーズに意思疎通ができると考えています。

年間40〜50棟ほどを管理するとなると、すべての現場の工程を頭の中に常に入れておくのは難しく、どうしても覚えきれない部分が出てきます。ただ、ANDPADで工程表をしっかり作って更新していけば、私が忘れてしまったことがあっても現場は工程表の通りに進んでいきます。

とはいえ、もし工程表をいい加減に作成していて、私自身の記憶からも抜けてしまった工程があったら、現場がパニック状態になるのは目に見えています。ただ、頭の中をすべて工程でいっぱいにしてしまうと、他のことを考える余裕がなくなり、それはそれで工事に支障が出ます。ですから、ANDPADが私の頭脳の代わりになってくれるように、すべての工程表をしっかりとインプットしているようなイメージです。

PCの性能を決める「CPU」になぞらえると、深町さんは脳内情報をシステム = 外部メモリに預け、それによりCPU = 脳の処理能力を最大化している、とも言えそうだ。

今回の取材に同席してくださった、株式会社ファイブイズホーム 本社工事部 部長の荒木伸仁さん。深町さんの受賞には驚いたそうですが、「深町は社内のなかでもハイパフォーマーなので納得です」と笑顔でお話してくださいました。

──深町さんが中途入社されたあとにANDPADの運用がはじまったと思いますが、そのときはANDPADに対してどんな印象を持たれましたか?

深町さん: 正直最初は「ANDPADって何?」と思いました(笑)。ただ、前職の鉄骨住宅メーカーでも施工管理システムを利用していたので、ANDPAD導入に対する抵抗感はまったくありませんでした。むしろANDPADのほうが使いやすそうだと感じたので、導入が決まって「やった!」と思いましたね。

──深町さんはもともとデジタルを活用した施工管理には馴染みがあったのですね。他の社員の方々にも、深町さんのANDPADの運用方法をレクチャーするような機会はあるのでしょうか?

深町さん: 一昨年に新卒社員の教育担当を務めたので、その社員には私の運用方法をレクチャーしています。ただ、私のやり方がすべて正しいとは伝えていません。まだ慣れていないうちは私のやり方で進めていけばいいと思いますが、いずれは自分で効率の良い方法を考えてアップデートしていってほしいと考えています。私自身、良いものはどんどん取り入れていくタイプなので、ANDPADの運用についても、他の社員の良い事例を参考にしながら自分のスタイルに昇華しています。

 

プレイングマネージャーとしてANDPADを活用

──2024年から深町さんは課長を務めていらっしゃいますが、現在の自チームのメンバー構成も教えていただけますか?

深町さん: 今は、私より社歴も年齢も上のベテラン社員と、新卒1年目・2年目の若手社員2名と一緒に業務を進めています。ベテラン社員には、13〜14棟程度を同時並行で回してもらっていて、年間では40棟弱担当してもらっています。

新卒2年目の社員は、1年目の頃から私について現場を回ってきたので、ANDPADはだいぶ使いこなせています。ただ、まだ協力会社さんとのやりとりの経験が少ないので、調整や交渉にやや苦労してはいます。それでも、今は同時に15棟ほど持っていて、このままいけば入社2年目で年間30棟を超えそうなペースで物件を動かしています。学生時代に設計を勉強してきた社員で、建築に関しての知識・素養があることから、2年目にしてはかなり早い成長速度で頑張ってくれています。

入社1年目の社員は、月1〜2棟を持たせていて、今は5件を同時に動かしています。建築の知識を持たずに入ってきた社員なので、無理をさせることなく、年間で16〜17棟完工まで持っていけるようにサポートしている段階です。

私はピーク時に、分譲住宅と注文住宅をあわせて年間48棟を担当しました。マネジメントを担うようになったので担当棟数を減らすように言われているのですが、課長を任される前に動いていた物件は引き続き担当していて、今も同時並行で12棟は持っています。若手に負荷がかからないようにするためにも、今後もプレイングマネージャーとして動いていくつもりです。

深町さん: 今は、ANDPADの案件管理者として課員3名が持っている案件に参加しているので、チャットの通知がすべて届きます。通知に表示されている冒頭のメッセージを見て、「何か怪しい」と思ったら、チャットの内容と工程表を確認し、協力会社さんに連絡を入れて状況を聞いています。

ただ、あまりにもたくさん通知が届くので、ときどき自分宛てのチャットが埋もれて見逃してしまうんです(笑)。今後、たとえば「自身が工事担当となっている案件」「工事担当ではないが参加している案件」などでチャットの画面でソートができたりすると、目当てのチャットにすぐにたどり着けるようになると思うので助かります。当社の課長は全員案件管理者として登録されているので、実はほかの課長たちも「ここが改善されたら嬉しい」と感じているのではないかと思います。

 

日数ベースの工期管理で、105日工期を目指す

──深町さんおひとりで年間48棟を担当されていたのも驚きですが、入社2年目の方が年間30棟に届きそうとのことで、チーム全体としても極めて生産性が高いですよね。貴社の標準的な工期は何日くらいなのでしょうか?

荒木さん 2022年の年末に、着工から外構工事の完了まで105日で終わらせようと目標を立て、達成に向けて全現場で工程管理に取り組んでいます。これまでは、「この月までに完成させる」という目標で管理していたので、「月内に終わらせればいい」という考えが浸透していて工期短縮が難しかったのですが、昨年からは日数ベースの目標に切り替えました。

深町さん 月単位ではなく、日数ベースで工期を管理するようになって、課員に現場を割り振る段取りがしやすくなりました。例えば、すでに着工している手持ちの物件のなかで当月の「上旬・中旬に終わる現場があるか」を確認できるので、「翌月の頭から着工する現場をいくつ任せられるか」といったシミュレーションがしやすくなりました。

ANDPAD ONE編集部より

工期管理や、着工・完成の状況確認といった場面では、ANDPAD上のデータをビジュアル化した状態で確認できる [ANDPAD Analytics] の機能(※)のうち、「着工推移」「完成推移」のダッシュボードをご活用いただくと便利です。

「着工推移」…月次の着工案件数の推移を、案件種別・案件フローなどの区分ごとに確認できます。
「完成推移」…完成件数を、案件種別・案件フローなどの区分ごとに表示できます。

ブラウザで開いたANDPADの左カラム、[自社設定 > ANDPAD Analytics] から各ダッシュボードをご覧いただけます。※2024年9月時点では住宅事業でご活用をいただいているご契約企業様に限定して公開しております。

これまで月単位で行っていた工期管理を、日数ベースで行うようになった同社。より詳細な目標が設定されたことで現場監督間での意識が揃い、工期短縮に向けて全員で動けるようになったことは大きい。「目標工期105日」の達成に向けて、同社ではどのようなルールを設けているのか、またそのルールに則り深町さんはどのようにパフォーマンスを発揮しているのか、伺った詳細を後編にて紹介する。

株式会社ファイブイズホーム
URLhttps://www.fiveishome.jp/
代表者代表取締役社長 細井 保雄
設立1979年
本社埼玉県行田市持田3丁目2番17号
取材・編集: 平賀豊麻
編集: 原澤香織
執筆: 保科美里
デザイン: 森山人美、安里和幸
お客様担当:山下友紀乃
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