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建築工房小越|おうちノートがお施主様の解像度を高めるツールに〜前編〜

たしかな性能を土台に、何十年も続く関係性を紡ぐ

目次

  1. 「おうちの主治医」として、幸せな暮らしを支え続ける高性能住宅専門店
  2. おうちノートが全社員共通の情報基盤となり、拠点間・職種間をつなぐ
  3. 何十年たっても「小越さんになら任せられる」と頼ってもらえる存在でありたい

ANDPADの利用状況をデジタルにスコアリングし、ANDPADを最も使っているユーザーを称賛するANDPAD AWARDのユーザー部門。今回は、「ベストおうちノートユーザー賞」で第2位を受賞した、株式会社建築工房小越 清水 万喜さんにお話を伺った。清水さんは、ANDPAD AWARD2025において「ベストおうちノートユーザー賞」第1位を受賞しており、今年で2年連続の受賞となった。

清水さんが在籍する株式会社建築工房小越は、愛媛県今治市と松山市に拠点を構え、注文住宅の設計・施工を手がけている地域ビルダーだ。北海道の断熱基準を超える断熱性能、ZEH以上の省エネ性能、自由度の高いデザイン――この3つを両立する「超高性能住宅専門店」として愛媛県内で高い認知度を誇っている。

同社の家づくりに共感するお客様は徐々に増え、受注棟数は直近10年で3倍に増加。この事業拡大に対応するため、同社はANDPAD製品を段階的に導入し、業務効率化と生産性向上を実現してきた。

2024年からはおうちノートを導入し、施主とのコミュニケーションに活用している。特に清水さんは、おうちノートのメッセージ機能・資料共有機能・資料承認機能を使いこなし、施主に安心感や期待感をもたらしている。

今回のインタビューには、同社代表の小越さん、松山オフィスで営業サポート兼ICを担う阪本さん、今治本社の現場監督として、清水さんとともにチームでおうちノートを活用し、お客様の家づくりを担当している工務担当の都築さんにも同席をしていただいた。実は、阪本さんと都築さんも全国トップレベルのおうちノートユーザーだ。

施主が「50年以上暮らせる」高性能な家を建てながら、性能数値では測れない「心地良い暮らし」や「家族のちょうどいい関係性」をも追求する同社は、どのようにおうちノートを活用しているのか。前編では、顧客一人ひとりの解像度を高めるツールとして機能しているおうちノートの存在について、詳しくお話を伺った。


「おうちの主治医」として、幸せな暮らしを支え続ける高性能住宅専門店

──「ANDPAD AWARD2026 ベストおうちノートユーザー賞」2位受賞、おめでとうございます! 清水さんは昨年の1位受賞に引き続き、2回目の受賞です! まずは、貴社が手がけている家づくりの特徴についてあらためて教えていただけますか?

清水さん: 当社は、愛媛県の東予エリアや松山市を施工エリアとしている「高性能住宅」の専門店です。ZEHビルダーとして「2025年までのZEH住宅建築目標75%」を掲げて取り組みをはじめてきましたが、2022年度からは連続で目標の75%を達成しており、2024年度には90%の実績を残しています。

また、ZEHよりも基準が厳しい「HEAT20」の基準に則った住宅を建てており、国内最高レベルの断熱等級7(UA値0.19W/㎡K)の施工実績を有しているのも特徴のひとつです。35年ローンを組んで家を建てるのですから、毎月の光熱費といったランニングコストを抑えること、50年以上住み継いでいける安心・安全な家をつくることも重要視しています。

株式会社建築工房小越 清水万喜さん

──ありがとうございます。高性能住宅専門店で働くみなさんが、お客様と接するうえで大事にしていることも教えてください。

清水さん: 家づくりは「建てて終わり」ではなく「暮らしのはじまり」だと、私たちは考えています。お客様の暮らしが豊かになるためには、家が快適で居心地の良いものであり続けなければなりません。ですから、お引き渡しでお客様に最高の笑顔になっていただくのはもちろん、ずっと笑顔でいていただくために、当社ではアフターメンテナンスや保証にも力を入れています。お客様一人ひとりが思い描くライフスタイルを実現するためにも、「おうちの主治医」として、住宅性能とデザインをアップデートし続けることを大事にしています。

おうちノートが全社員共通の情報基盤となり、拠点間・職種間をつなぐ

──清水さんは、今治本社の営業担当でいらっしゃるかと思います。今治本社の組織体制は昨年から変化がありましたか?

清水さん: 今治本社は、私を含めた営業3名、工務3名、設計1名、総務2名、社長の1名の10名体制になっています。今日同席している都築は、今治本社の工務のひとりです。私は以前と変わらず、プラン作成から契約業務、仕様決め、現場監督との調整、引き渡しまで一貫してお客様対応を担当しています。

──清水さんは、「おうちノート」を通じたお施主様との細やかなコミュニケーションや資料承認など、日々の活用度が、昨年同様群を抜いて高い数字になっています。2度目の受賞の知らせを聞いたときは、どのように思われましたか?

清水さん: 昨年、2024年度の活用度を測るANDPAD AWARD2025にて全国1位を受賞させていただきましたが、昨年は、ありがたいことにかなり忙しくさせていただいていたので、「1位を受賞したのも納得だ」と思っていました(笑)。ただ、今年は昨年と同じ程度の売上を上げていたものの、仕事に追われていない感覚があったので、受賞の知らせは寝耳に水でした(笑)。今年はおうちノートの運用に慣れて、よりスマートに使いこなせるようになったからかもしれません。

 

──実は、都築さんもおうちノートでの報告数が全国でもトップレベルなんです。現在は今治本社の工務担当として活躍されていますが、これまでのご経歴を教えていただけますか?

都築さん: 私は、以前は広島県にあるゼネコンの下請けで現場監督を勤めており、商業施設から住宅まで幅広い建物の施工管理を経験してきました。地元である今治市への移住を機に当社に入社し、3年目を迎えました。

株式会社建築工房小越 都築毅光さん

──前職ではBtoBの物件を担当されていたんですね。貴社では、個人のお施主様とのやりとりが中心かと思いますが、ギャップはありますか?

都築さん: 以前は元請企業様との関わりしかなく、お施主様の顔を見て言葉を交わす機会がなかったので、直接お施主様とコミュニケーションを取れるのがとても新鮮でした。私は「現場監督は毎日現場に足を運び、お施主様や職人さんと直接会って、リアルに会話を交わすのが基本であり、何より大切だ」と思っているタイプです。現場の生きたコミュニケーションが何より好きなんですよね。

だからこそ、現地に来られたお施主様とはその場でたくさんお話しします。ただ、お仕事や育児でお忙しく、平日の現場にどうしても来られないお施主様もいらっしゃいます。「今どうなっているか、現場を見られなくて不安じゃないかな」と考えたとき、「もし自分が施主だったら、監督が現場に来て進捗を教えてくれたら一番安心するはずだ」と思ったのが、私がおうちノートで毎日欠かさず報告を送り続けている理由です。

おうちノートにアップする写真も、ただの「工事の記録写真」にはしたくなくて、夕方の光の陰影を活かしたり、大工さんが格好よく作業している姿だったり、「お施主様がワクワクするような、感情に訴えるアングル」を狙って撮るようにしています。現地に来られないお施主様から「仕事終わりにこれを見るのが楽しみです!」と温かいコメントをいただけると、自分の現場への想いがおうちノートを通じて届いた実感が持てて、本当にやりがいを感じますね。

──阪本さんは、松山オフィスの所属でいらっしゃるかと思いますが、組織体制に変更はありましたか?

阪本さん: 松山オフィスは、営業3名、営業サポート兼ICである私が1名、工務担当3名、設計1名の8名体制になりました。私は、営業担当が契約したあとの細かな仕様決めや色合わせ、電気配線、造作棚関係を決める役割を担っています。そのほか、各種申請業務や松山オフィスの経理処理も担当しています。

株式会社建築工房小越 阪本久美さん

──今治本社と松山オフィスは拠点が離れていますが、情報共有はどのようにしているのでしょうか?

阪本さん: 現在は、全社員が全案件のおうちノートを閲覧できるようにしているので、拠点が離れていても全員がお客様の情報を把握できるようになっています。お客様にも、「全社員でおうちノートを見ています」とお伝えし、全員でお客様をサポートしている安心感を持っていただけるようにしています。

実は、以前は工務担当はおうちノートを使う機会が少なかったのですが、2025年に参加した「住宅事業者向け おうちノート推進者限定Meet Up in 東京」をきっかけに、工務担当への声かけを強化して利用を促しています。全国から集まった参加企業とのディスカッションを通じて、「営業担当以外のメンバーからの報告がお客様に安心感を与える」と確信を持てたのが大きかったです。

──ANDPADコミュニティでの交流がきっかけになったとお聞きできてとても嬉しいです! 実際に工務ご担当者様がおうちノートに参加するようになって変化はありましたか?

清水さん: 私以外のメンバーも、おうちノートを介して細かく状況を見ているのがお施主様に伝わっていて、当社への信頼感が増したと感じています。以前よりも、仕様や納まりなども決まりやすくなっています。

また、お施主様とのメッセージのやりとりが見られるのは、私たちにとってもメリットが大きいです。設計担当や工務担当も、お客様の性格やコミュニケーションの仕方を掴みやすくなり、「この部分は気にされるかと思いますが対応可能ですか?」といったようにお客様に合わせた対応ができていますし、「この案件、まだ連絡していないですよ」と声をかけ合えるようになって対応漏れも防げています。

阪本さん: 以前は、電話やメール、コミュニケーションアプリでお客様と1対1で連絡を取っていたので、担当者以外が連絡を受けた際、勤め先や家族構成といった個人情報はわかりますが、お客様の特徴まではわかりませんでした。おうちノート導入後は、お客様とのお話の経緯はもちろん、メッセージのやりとりからお客様の性格も掴めるので、誰でもスムーズに対応ができるようになっています。

何十年たっても「小越さんになら任せられる」と頼ってもらえる存在でありたい

──全社員でお施主様に向き合う姿勢で信頼を積み上げていらっしゃるのですね。その信頼を長くつないでいくために、貴社はアフターメンテナンスにも力を入れていると伺っています。

小越さん: 当社では、アフターの定期点検を6ヶ月、1年、2年、5年、10年、15年と6回行っています。当社の担当者に直接は言いにくいこと・気になることも全部伝えていただけるように、定期点検はすべて第三者機関に依頼しています。

第三者機関の検査員はお施主様目線で客観的に点検をしてくれますので、懸念点や不具合を確実に拾い出してくれます。そこで上がってきた問題をいかに早く解決するかが、私たちが最も大事にしているポイントです。特に、半年点検で見つかった不具合は初期不良の可能性が高いため、早期の対応が必須です。しっかりと直してお施主様に安心感を持っていただき、長いお付き合いへとつなげていく必要があります。

清水さん: 定期点検の結果やレポートは、ANDPAD上にすべて入力して情報を蓄積していますよね。その情報を一覧にして毎月の会議で確認し、未対応の案件がないようにしています。

株式会社建築工房小越代表 小越啓司さん

小越さん: つい先日、当社で20年前に家を建てていただいたお施主様から連絡がありました。お話を伺ってみたら、「隣の家が解体されたのだが、解体業者が隣地との境界プレートを自分の敷地内に設置して困っている、解体業者と話をしてみてくれないか」……といったお困り事の相談でした。「家を建てたときに小越さんがよく面倒見てくれたから」と言ってくださったこと、何より20年経っても私を頼ってくださったことが嬉しく、こうしたお付き合いを地域で続けていくのが大事だと、あらためて実感しました。

ANDPADやおうちノートを導入した後からは、打ち合わせ内容や資料だけではなく、こうしたお施主様とのやりとりもすべて記録に残しています。おうちノートの記録は、お施主様と私たちのつながりを表す「財産」のようなものです。その記録をすぐに確認し、スピーディーに対処できるのが本当に便利です。

 

おうちノートを活用し、多くのメッセージや報告をお施主様へ届け、安心感を提供している同社。この誠実な姿勢が育まれてきたのは、20年前の施主から相談が寄せられるほど、真摯に家づくりに向き合ってきた小越さんの想いが社内全体に浸透しているからに違いない。

現在は、おうちノートが同社の誠実なコミュニケーションを支える基盤となって、お施主様の性格やこだわりに対する理解を助けている。後編では、同社がどのようにおうちノートを運用しているのか、清水さんやみなさんの工夫を深掘りしていく。

株式会社建築工房小越
URLhttps://www.ogoshi-k.co.jp/
代表者代表取締役社長 小越啓司
創業1977年
本社愛媛県今治市鐘場町1丁目2-7
企画・取材: 平賀豊麻
編集: 齋藤夏美
執筆: 保科美里
デザイン: 森山人美・岩佐謙太朗
お客様担当: 千葉悠介
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