賃貸管理会社として設立後、新築、リフォーム、不動産といった多岐にわたる事業展開で、お客様に良質な住まいを提供し続けているアーキテックス株式会社。「お客様にとってのベストとは何か」を追求する実直な姿勢を徹底しながら、目覚ましい勢いで躍進を続けられてきた。今回はリフォーム事業部に的を絞り、事業部長 太田茂孝氏、外装専門店舗責任者 瀧瀬友也氏にお話を伺った。前半では、同社の歴史と、独自の人材育成プログラムに迫る。
瀧瀬 友也氏
アーキテックス株式会社 リフォーム事業部
修繕・新築ノウハウの蓄積で拓けた リフォーム事業への新たな道
アーキテックス株式会社の歴史が始まったのは1998年。高度経済成長期に次々と建てられたアパートやマンションが一定の築年数を迎え、修繕の需要が一気に高まった時期である。同社の商圏である愛知県岡崎市は、大手自動車企業の社宅が多いことで、賃貸業界では有名なエリア。地域と時流、その両方の需要を捉え、創業当時は、賃貸修繕事業を基幹としたBtoB企業として事業を展開。その後、注文住宅部門、不動産部門にも拡大を進め、着々と成長を重ねられてきた歴史がある。
リフォーム事業部の設立は2015年。水まわり専門店「カナルリフォーム」としてBtoCの店舗展開がスタートした。発足から現在まで、どのような道のりがあったのだろうか。
リフォーム事業部 事業部長 太田茂孝氏
太田氏: 「新卒一期生である私が入社した当時は、賃貸退去修繕が基幹事業でした。基本的な修繕の技術を学んだのがこの時期です。その後、事業領域を新築にも拡大。この展開は、自分の成長のきっかけとも言えます。家づくりの工程や段取りはもちろん、基本的な住宅構造を理解できたことで、『ものづくり』の土台を確立できました。全社的にも、修繕と新築の両方において知見と経験が蓄積されていき、リフォーム事業部を立ち上げる運びとなりました」
滝瀬氏: 「私は中途で入社し、太田さんと同様に、まずは賃貸修繕からリフォームを学びました。その後、リノベーション業務も担当する中で、会社として外装にもっと力を入れたいという意向が高まってきたんです。賃貸修繕で外装についても経験を重ねてきた私が、部門の立ち上げを一任されました。知識やノウハウを積み重ね、2年半ほど前に外装専門店舗『カナルペイント』をオープンさせることができました」
芯にある情熱を見出し育てる 独自の育成採用プログラム
発足から5年目を迎え、直近3年間の成長率は130%ほどを継続。それを下支えしてきたのが、同社が掲げる「WIN-WIN-WIN」の企業理念だ。顧客、会社・従業員、そして社会。この三方良しを目指す姿勢が、今日までの発展を形作ってきた。リフォームという業務を通じて、顧客や地域へどう貢献できるか。その追求からたどり着いたのが、「人材」を見極め育てる、同社ならではの手法だった。
同社の採用活動において、中途・新卒ともにキーワードとなるのが「真面目さ」だ。特に、今後の伸びしろを見極める必要のある新卒採用では、非常に重要なポイントとなる。そこで設けたのが、独自の「育成採用プログラム」。一次、二次と面接を重ねる一般的な選考プロセスは踏まず、書類選考を通過した候補者を、インターン生として受け入れる。候補者には、入社2〜3年目の社員がリクルーターとして担当につき、一人ひとりの入社をサポートしていくというやり方だ。
重視するのは、「しつこく考え、しつこく実行し、健全な自己否定ができる人間かどうか」。業務のロールプレイングを行い、フィードバックを重ねながら、その受け取りかたや成長の成果を見極めていく。最終面接時に、インターン期間中にどう成長したかを答えられるように、二人三脚で準備を重ねていくのだという。リクルーター側の人材育成訓練にもなる理想的なプログラムだが、きちんと機能するまでには紆余曲折があったという。
リフォーム事業部 外装専門店舗責任者 瀧瀬友也氏
太田氏: 「以前は、求める人材の基準を明確にできていませんでした。リクルーター個人の主観的な評価から脱却できず、個人の相性や好みに左右されてしまっていた。そこで去年、採用のリクルートジャーニーを改めて引き直しました。営業、営業事務、アシスタントなどの職種ごとに、求める人物像を定義づけていく。その基準に沿って育成採用を行うことで、当社に合った人材を見極め、育てられるようになりました」
試行錯誤を重ね、企業としての成長をストイックなまでに追求するアーキテックス。後編ではさらに深く、育成・評価プログラムや、今後の展望について伺う。
>>〜後編〜「真面目さ」の追求から生まれた 唯一無二の成長戦略
URL | https://architex.jp |
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代表者 | 代表取締役 近藤 剛 |
設立 | 1998年1月 |
所在地 | 愛知県岡崎市若松東1丁目7番地5 |