目次
2026年6月12日、ANDPADのユーザーコミュニティの祭典である「ANDPAD AWARD 2026」の授賞式が開催されました。ANDPAD AWARDは、ANDPADをご利用になる企業やユーザーの中から、特に優れたDX推進を実現した企業や個人を表彰するイベントです。

今年で5年目を迎えたANDPAD AWARDは、昨年からさらにアップデート。業界全体に広く公益性と再現性のあるDX変革を切り開いたプロジェクトを讃えるべく、「DXプロジェクト部門」を新設しました。
会場には、総勢300名の受賞企業やユーザー、アンドパッドの社員など関係者が集合。さらにライブ配信は300社を超える方々が視聴され、建設業界の未来を切り拓く熱気と感動の瞬間を分かち合いました。先進的な知恵を互いに讃え、未来への学びへと変えていく。そんな授賞式当日の模様をダイジェストでお届けします。
建設DXを成し遂げたトップユーザーが集う祭典が開幕!
開幕に先立ち、入賞者たちを紹介するオープニングムービーが上映され、会場の期待感も高まります。司会者2人が登場し、いよいよ授賞式がスタート。審査員の紹介に続いて、アンドパッド代表の稲田武夫が登壇し、創業10周年の歩みを振り返りながら、本アワードに込める意義を伝えました。

「創業10周年の節目を迎えました。マンションの一室から起業した小さな会社が、こうして多くの皆様に使っていただける規模に成長したことを大変嬉しく思っています。このアワードは、DXに取り組む皆様にスポットライトを当て、より良い機会を提供していく場です。過去の受賞企業様がメディアに取り上げられたり、採用活動やDX認定の取得に活かされたりと、素晴らしい変化が生まれていることを誇りに思います」(稲田)
続いて近況報告として、建物オーナー向けの維持管理サービス「ANDPAD BM」の活用状況や、現場特化型の人材紹介サービス「ビルダーワーク」の始動を報告。さらに、6カ国語対応による海外の建設現場での活用実績など、業界課題に向き合う多角的な取り組みを報告しました。最後に、アメリカの建設テックの最新動向に触れながら、AI時代を見据えた今後の展望について語ります。
「これからの建設業界では、施工力に加えて『データ』が競争力の源泉になると考えています。将来的にはAIが業務を自律的に進めることで現場の生産性を高め、より多くの現場を受け持てる環境を実現していきたい。しかしAIは『どうつくるか』を最適化することはできる一方で、『なぜつくるのか』『何を残すか』を決めることはできません。建物やインフラに意味を与え、選択すること。それこそが、これからの技術者に求められる役割ではないでしょうか。そんな新しい時代の建設業界において我々アンドパッドは、皆様が未来へ残す価値をしっかりと称賛し、蓄積していくことが重要だと考えています。このアワードがそのための場でありたいと思います」(稲田)
「DXプロジェクト部門」受賞企業2社を発表
授賞式は、今年から新設された「DXプロジェクト部門」の発表から始まります。DXプロジェクト部門は、ANDPADの高度な活用や新技術の導入により、建設DXの新たな可能性を証明したプロジェクトに贈られる賞です。入賞は、「BIMモデルとANDPADの直接連携」という革新的なアプローチにより、品質管理の高度化と配筋検査の大幅な省力化を実現した大成建設株式会社様、情報の一元管理と徹底した現場浸透で生産プロセスを再設計するDXを成し遂げた三菱地所ホーム株式会社様です。

トロフィーを受け取った大成建設株式会社の白木宏さんは「進化型DXパッケージ施工」の一環として開発を進めてきた配筋検査ツールについて、「さまざまなデジタルツールやBIMの活用・検証を重ねるなかで生まれたものです。今後も現場で役立つツールを目指して改善を続けていきます」と話しました。

続いて、三菱地所ホーム株式会社の井上純さんは、現場で働く人々が力を発揮できる環境づくりを目指して取り組みを進めてきたと説明。DX推進においてANDPADを有効活用していると述べるとともに、今後も建築業界の発展と建設に携わる人々の支援に取り組んでいくと受賞の喜びを述べました。

「DXカンパニー部門」受賞企業の発表
続いて「DXカンパニー部門」の発表に入ります。DXカンパニー部門は、ANDPADの活用を通じて大きな変革を遂げた企業に贈られる賞です。「住宅 ✕ SMB」「住宅 ✕ Mid-Enterprise」「専門工事 ✕ SMB」「専門工事 ✕ Mid-Enterprise」「ゼネコン ✕ Mid-Enterprise & SMB」「全セクター ✕ Enterprise」の6つのカテゴリ(※)に3社ずつが入賞し、そのうちの1社が各部門の大賞に選ばれました。
(※)以下の条件をもとに、企業規模(Enterprise・Mid-Enterprise・SMB)を定義しております。
売上300億円以上の企業様:Enterprise
売上10億円以上〜300億円未満の企業様: Mid-Enterprise
売上10億円未満の企業様:SMB
まずは、「住宅 ✕ SMB」カテゴリから。入賞は、「ANDPAD受発注」で完結する業務フローを構築し、未経験人材が経営面でも活躍できる組織へと発展した株式会社野沢建築様、「ANDPAD引合粗利管理」の活用で、高精度な資金繰り予測も可能な財務体制を確立した株式会社誉建設様。大賞は、株式会社TEIKU様です。

審査員を代表して、株式会社新建新聞社 代表取締役社長/『新建ハウジング』発行人の三浦祐成氏より、TEIKU様を大賞に選出した理由について講評いただきました。
「『プロセスエコノミー』という考え方がありますが、今回の審査では、プロセスの変革そのものを価値創出につなげられているかという視点を重視しました。株式会社TEIKU様は、プロセスを変えることが、自社の効率化や生産性の向上を実現しているだけでなく、お客様の体験価値(CX)の向上にも寄与している点を評価させていただきました」(三浦氏)

続いて、「住宅 ✕ Mid-Enterprise」カテゴリの発表。入賞は、情報の一元管理で、スピーディーな顧客対応と働きやすさを両立した有限会社北山建築様、ANDPADの利用率を評価制度に組み込み、品質と社員の成長を両立させた株式会社ジョンソンホームズ様。大賞は、コープハウジングひろしま株式会社様です。

u.company株式会社 代表取締役の内山博文氏は、「どの企業も魅力的で、審査が非常に難しかった」とし、次のように感想を述べました。
「コープハウジングひろしま株式会社様は、地域密着型の事業を展開するなかで、1件あたりの売上が小さく手間のかかる細やかな案件であっても、生産性を高めて利益を生み出す仕組みを構築しています。建築コストの上昇に伴い、今後はリフォームやリノベーションの需要はさらに高まっていくでしょう。そうしたなかで、中小企業ならではの強みを生かしながら市場に向き合う姿勢や、その戦略を体現するビジネスモデルにも可能性を感じました」(内山氏)

そして続くは、「専門工事 ✕ SMB」カテゴリの発表。入賞は、労務費などの見える化により、残業も減らしながら社長不在でも事業が回る組織へと進化した長野スーパー株式会社様、データとAIを活用した案件管理の仕組みを構築し、新人の即戦力化と事務スタッフのフルリモート化を実現したメガバックス株式会社様。大賞は、株式会社セプテット様です。

代表審査員を務めた株式会社桐井製作所 代表取締役/公益財団法人KIRII財団 代表理事の桐井隆氏は、株式会社セプテット様の急成長の背景について言及しました。
「トップの方針を組織の末端まで浸透させるのは非常に難しいことですが、社長の強い熱意がこの見事な成長を支えたのだと思います。既存のやり方に縛られず、会社の機能すべてをANDPADに乗せる勢いで徹底されたのも大きな要因でしょう。こうした若い会社が最初から効率的なフローで生産性を高めていく先例が増えれば、日本の建設業界の未来はより明るくなっていくはずです」(桐井氏)

続いて、「専門工事 ✕ Mid-Enterprise」カテゴリの発表。入賞は、二重入力を一掃し、1日5時間以上の業務時間削減と「三方よし」の仕組みづくりを実現した株式会社クレアスレント様、1600件超の資料を可視化し、残業ゼロ・休日増を達成した株式会社親広産業様。大賞は、ゆうき総業株式会社様です。

芝浦工業大学 建築学部建築学科 教授の蟹澤宏剛氏は、建設業界の未来を担う受賞企業へエールを送りました。
「皆さまの取り組みを見ていると、現場作業だけでなく、進捗管理や品質管理、顧客対応など、一人ひとりが複数の役割を担うようになっています。従来の多能工が複数の業務を横断的にこなす働き方だとすれば、DXによって管理や経営に近い領域まで役割を広げたこの姿を、私は『垂直方向の多能工』と捉えています。これこそが、業界の後継者不足を解決する鍵になるでしょう。
また、今回は女性の活躍が目立ったことも印象的でした。高齢化が進む建設業界において、若い世代や女性が働きやすい職場づくりは不可欠です。皆さまには、これからも業界をリードする存在として活躍していただきたいです」(蟹澤氏)

続いて、「ゼネコン ✕ Mid-Enterprise & SMB」カテゴリの発表。入賞は、それまでの流れを刷新して若手の定着率9割を実現し、平均年齢26歳の活気ある組織を築いた旭建設株式会社様、黒板AIで準備工数を8割削減し、捻出した時間を技術研鑽に充てた白石建設株式会社様。大賞は、柴田建設株式会社様です。

東京大学大学院 工学系研究科建築学専攻 准教授の権藤智之氏は、若手への権限移譲とDX推進の相乗効果に注目しました。
「受賞企業の皆さまには共通点があります。それは、若手に権限を委ね、主体的に取り組める環境をつくりながら、業務改善や時間の創出に取り組んでいる点です。そうした取り組みから、成果につながる一つの『勝ち筋』のようなものが見えてきたのではないかと感じました。
なかでも柴田建設様は、数字の改善が際立っていました。情報技術の活用によって、短期間でも大きな成果につなげられることを証明してくれました。従来のやり方から脱却し、変革を進めていく過程そのものにもストーリーを感じました」(権藤氏)

最後は、「全セクター ✕ Enterprise」カテゴリです。入賞は、報告業務のデジタル化により、山間部の現場と事務所の片道数時間という往復をなくし、年間1400時間の時間短縮を実現した株式会社J-POWERハイテック様、現場訪問を3割削減し、社員の働きやすさと機動力を両立したミサワリフォーム中部株式会社様。大賞は、武州ガス株式会社様です。

一般財団法人不動産適正取引推進機構 理事長の青木由行氏は、「3社それぞれタイプが異なるため、3つの異なるスポーツの中から1人のMVPを選ぶような難しさもありました 」と振り返りながらも、武州ガス株式会社様については、DXを業務変革へと昇華させた点を高く評価しました。
「受発注業務と施工管理をセットで変革した点が素晴らしかったです。また、現場日報を情報資産へと転換した発想も評価したポイントです。従来は記録として残すだけだった情報を、類似工事の検索やノウハウの蓄積などに活用できる資産へと変えています。DXとは単なる効率化ではなく、業務や組織のあり方を変え、新たな価値を創造していくものです。武州ガス様の取り組みは、まさにそれを体現していると感じました」(青木氏)

DXカンパニー大賞6社による決勝プレゼン
DXカンパニー発表の熱も冷めやらぬなか、いよいよ大賞を受賞した6社による「決勝プレゼン」が始まります。このプレゼンテーションは、カテゴリ大賞を受賞した企業6社が約10分間、自社の取り組みと成果を発表し、最優秀賞を決めるものです。
まずは、株式会社TEIKU様(「住宅 × SMB」カテゴリ)のプレゼンテーションから。「ANDPAD 3Dスキャン」や「リモート通話」を駆使し、遠隔での施工管理体制を構築した同社。移動時間の大幅削減や新人の早期育成、提案精度の向上など、テクノロジーを武器に少数精鋭で高い成果を挙げた取り組みを発表。代表取締役の竹中淳さんは会場に向けて力強く問いかけました。
「私たちは最新技術の活用を通じて、お客様へ心躍る体験をお届けできました。その感動こそが、自社を選んでいただける最大の理由になっています。皆さんが今取り組まれているDXで、お客様を感動させるとしたら何ができるでしょうか? 今日の私の発表が、『DXでお客様を感動させられないか』と考える小さなきっかけになれば嬉しいです」(竹中さん)

続いては、コープハウジングひろしま株式会社様(「住宅 × Mid-Enterprise」カテゴリ)のプレゼンテーション。同社は、属人化していた業務をANDPADへ集約し、独自の「動画マニュアル」で活用を浸透させることで大幅な業務効率化を達成。ANDPADの運用推進を担う木原清孝さんが、創出した時間を社員のリスキリングへと投資する、先進的な組織へと変貌を遂げた軌跡を紹介しました。
「効率化で生まれた時間は、社員が本来の価値提供に集中するための土台。日常業務がシンプルに回る仕組みがあるからこそ、新しい創造やお客様の心をつかむ高度な提案を生み出せるのだと思います」(木原さん)

3社目は、株式会社セプテット様(「専門工事 × SMB」カテゴリ)です。ANDPADを経営基盤として活用し、大幅な業務効率化を実現。さらに蓄積されたデータをもとに販促費を分析、最適化。浮いた予算を新店舗展開や採用といった「攻めの投資」へと循環させる経営戦略について、代表取締役の中島啓太さんが発表しました。
「私たちが目指すのは、効率化の先にある誰もが働きがいを感じられる環境です。デジタルの力で苦労を最小化するからこそ、アナログでしか生み出せない『感動』や『技術』を磨くことができます。時代が変化しても、蓄積したデータは次世代のリーダーたちの確かな道しるべとなります。私たちはANDPADとともに業界の最高水準に挑戦し続けます」(中島さん)

4社目は、ゆうき総業株式会社様(「専門工事 × Mid-Enterprise」カテゴリ)です。部署間の情報分断や属人的な職人評価といった課題を、ANDPADによる原価管理と評価制度の構築で解決し、大幅な業績拡大を達成。代表取締役の結城伸太郎さんは、次世代の経営者を育てるアカデミーを開校するまでに至った経緯を紹介し、人材を育てる仕組みづくりの重要性を語りました。
「DXを通じて、人の成長と組織の強さそのものが変わりました。努力が見える、評価される、再現される。その環境が整った時、会社は自然と成長していくのだと実感しています。これからは『使う』から『活かす』DXへと進化させ、職人が正しく評価され、成長していける業界を目指して励んでいきます」(結城さん)

5社目は、柴田建設株式会社様(「ゼネコン × Mid-Enterprise & SMB」カテゴリ)。代表取締役の柴田洋輔さんと営業部長の米田勇気さんが登壇しました。高齢化と赤字に悩んでいた同社は、「ANDPAD引合粗利管理」による原価管理と仕組み化を徹底。どんぶり勘定を脱却して驚異的なV字回復を果たし、若手への投資で新人が早期活躍する組織へ生まれ変わった歩みを発表しました。
「ハードワークを理由に若手が業界を去る現状を変えたい。そんな想いから、分業化で現場の負担を減らし、本来の業務に誇りを持てる環境づくりを進めました。現在の目標は、売上高300億円。『失敗してもやり続ければ成功する』をモットーに、これからも挑戦を続けていきます」(米田さん)

最後のプレゼンテーションは、武州ガス株式会社様(「全セクター × Enterprise」カテゴリ)です。FAX主体の報告業務をANDPADへと移行し、リアルタイムな情報共有の体制を構築。現場の負担軽減とリードタイム短縮、売上増までを一気に達成。同社のDX推進に尽力した中島龍一さんと岡﨑碧さんは、効率化によって創出した「時間」が組織にもたらした変化について伝えました。
「業務の見える化で互いにフォローし合えるようになり、『女性=事務』『男性=現場』といった役割の壁が解消されました。時間の余裕がスキルアップや資格取得にも繋がり、DXは数字に表れない前向きな変化を生み出しています」(岡﨑さん)

DXへの熱い想いと先進的な取り組みが光る、6社のプレゼンテーションが終了。プレゼンの内容をもとに審査員の方々が、最優秀賞を決める審査に移ります。
「ユーザー部門」10部門30名の受賞者を発表
休憩を挟み、「ユーザー部門」の発表に入ります。ユーザー部門は、ANDPADの利用状況をデジタルにスコアリングし、ANDPADを最も活用しているユーザーにお贈りする賞です。 ANDPADの活用を通じ、現場監督や職人、事務、経営者など様々なかたちで建設現場を支えるユーザーの皆様を讃えるべく、全10種の部門が設けられています。
まずは、施主とのコミュニケーションを積極的に行い、家づくりのプロセスで安心と喜びを届け続けた「ベストおうちノートユーザー賞」の発表から。1位は株式会社sumarchの牧野有紗さん、2位は株式会社建築工房小越の清水万喜さん、3位は悠悠ホーム株式会社の郷原直樹さんです。

ANDPADの工程表を日々活用し、ホスピタリティ溢れる工程情報を届け続けた「ベスト工程表ユーザー賞」は、1位が株式会社福工房の古畑輝さん、2位は株式会社平松建工の平松利彦さん、3位は藤井電工株式会社の柳祐香さん。

ANDPAD黒板を最も活用し、スムーズな報告業務と顧客体験に貢献した「ベスト黒板ユーザー賞」は、1位が株式会社クラストの原川淳さん、 2位は風越建設株式会社の内田陸さん、3位は株式会社金山工務店の若間建人さん。

ANDPAD図面を総合的に活用し、紙・場所・人の制約を超え、働き方の変容を実現する「ベスト図面ユーザー賞」は、1位が南洋土建株式会社の山川生実さん、2位は株式会社末宗組の江口裕紀さん、3位はテクノ建設サービス株式会社の阿部貴宏さん。

ANDPAD検査を活用し、現場の品質向上に向けて取り組んだ「ベスト検査ユーザー賞」は、1位が株式会社ニッソウの岡野将太さん、2位は株式会社トーヨー化成の鷲尾真人さん、3位は若尾組建築の若尾陵一さん。

工事日程表などを管理するANDPADボードを総合的に最も使った「ベストボードユーザー賞」は、1位が有限会社横川硝子建材の川西彰さん、2位は株式会社ナサホームの牟田正樹さん、 3位は株式会社catalystの田面賢一さん。

ANDPADの報告機能を利用して、最も多く現場の “今” を報告した「ベスト報告ユーザー賞」は、1位が株式会社ビージーサービスの小林進一さん、 2位は株式会社アイエスイナモトの石井晶子さん、3位はシンエイ興産株式会社の齋藤篤さん。

ANDPAD受発注を通じて発注側の業務を行い、最も納品検収のアクションを行った「ベスト受発注ユーザー賞〜発注〜」は、1位が株式会社CONY JAPAN の酒匂慎太朗さん、 2位はオオトリ建設株式会社の山田裕子さん、3位は株式会社グリーンエナジー・ライフの勝浦さとみさん。

ANDPAD受発注を通じて請負側の業務を行い、受注請求業務にスピーディーに対応し続けた「ベスト受発注ユーザー賞〜請負〜」は、1位がフォーム断熱株式会社の酒井賢治さん、2位は株式会社札幌ベニヤ商会の藤﨑優香さん、3位は阪和興業株式会社の真木健吾さん。

最後は、1年間を通してANDPADを総合的に、そして最も使ったユーザーに贈られる「総合賞」。1位が有限会社狩野木材の岩間弘至さん、 2位は株式会社ごえんの石井力平さん、3位は株式会社ジュン企画の渡辺真理子さんです。

受賞者を代表して、ベスト図面ユーザー賞1位の山川さんと、ベストボードユーザー賞1位の川西さんが登壇し、スピーチを行いました。
「幼い頃の憧れだった現場監督として、育児と仕事を両立しながら日々現場に向き合っています。経験の浅さや両立の難しさに悩むこともありましたが、ANDPADによって情報共有がスムーズになり、限られた時間で成果を出せるようになりました。建設業は楽な仕事ではありませんが、それ以上の達成感があります。これからも娘にかっこいい背中を見せられるよう、技術者として成長し、若い世代や女性が挑戦できる業界にしていきたいです」(山川さん)

スピーチは続き、アナログ時代から建設業に携わってきた川西さんへ。64歳で初めてANDPADに触れ、前向きにチャレンジを続けています。新旧どちらの時代も知るベテランとしての、実感を込めた言葉が会場に響きました。
「20年ほど前に職人から番頭、そして突然の先代の逝去に伴って社長に。右も左もわからない状態でしたが、周りに一から教えてもらいながらなんとかやってきました。実は私は、パソコンの操作が大の苦手なんですよね。にもかかわらず、このような賞をいただけたことは本当に嬉しい限りです。これからも有効に活用させていただいて、会社に貢献できるように頑張りたいと思います」(川西さん)

特別講演「ANDPADと共に創る群知能」
プログラムは続いて、アンドパッドによる特別講演に移ります。
アンドパッドは、建設業界の人手不足や技術伝承といった深刻な課題をAIの力で解決すべく、建設業特化型AIプロジェクト「ANDPAD Stellarc(アンドパッド・ステラーク)」を始動しています。本プロジェクトは「AIプロダクト提供」と「AIソリューション事業」を両輪とし、業界のDXをさらに加速させていきます。
講演は「ANDPADと共に創る群知能」と題し、社長室 AIソリューショングループ AIコンサルティングの新見理介が登壇。セッションでは、本プロジェクトの現在地として、ANDPAD内のデータや外部の知見から暗黙知を即座に引き出せる「ナレッジAI」の活用について紹介。さらに今後の展開として、ユーザー自身が編集・作成できる「ANDPAD エージェントスタジオ」、最新AIを早期体験できるプラットフォーム「ANDPAD Lab」、企業個別の課題に応じたAIのカスタマイズ開発を行う「ANDPAD AIソリューション」という3つの柱を提示。最後に新見は、プロジェクト名に込めた「星々(エージェント)が繋がり、星座のように業界の課題を解決していく」というビジョンを伝え、皆様と共に歩む未来への想いを結びました。
「本プロジェクトは、決して弊社単独で完成できるものではありません。複雑な建設プロセスのなかで、皆様が持つ現場の知恵(ナレッジ)を元にしながら、様々なAIエージェントが星々のように連携し、星座を形づくっていくような世界を描いています。皆様からフィードバックをいただきながら、業界全体の課題を解決していく大きな集合知を、ぜひ一緒に創り上げていきたいです」(新見)

ユーザー投票によるONE賞の発表。そして最優秀賞が決定!
残るは「特別賞」の発表です。まずは、DXカンパニー部門に入賞を果たした18社の中から、ANDPADユーザーの皆様の投票によって選ばれる「ONE賞」。過去最多の投票数のなか、多くのユーザーからの支持を集めたのは、ミサワリフォーム中部株式会社様です。大きな拍手のなか、賞状とトロフィーが授与されました。
同社取締役執行役員 建設推進部部長の渡邉誠治さんは、突然の受賞に驚きを隠せない様子で登壇。他社の先進的な事例に刺激を受けたと語りながら、感謝を述べました。
「決勝プレゼンを拝見し、ANDPADを幅広く使いこなす他社様の実績に感心していました。私どもは施工管理の機能を中心に実直に活用を積み重ねてきた中で、ユーザー投票で選んでいただけたことに本当に驚いています。皆さんのお話を聞くなかで、すぐに自社へ持ち帰って実践したい収穫がたくさんありました。明日会社に帰って、早くみんなにこの喜びと一緒に報告したいです」(渡邉さん)

続いて、「最優秀賞」の発表へと移ります。司会の手元には決勝プレゼンの審査結果が書かれた封筒が届きます。注目が集まるなか最優秀賞を手にしたのは、株式会社セプテット様です!
代表取締役の中島啓太さんが再び登壇。受賞の喜びとともに、同社が掲げる哲学と、早くも来年に向けたさらなる挑戦への意気込みを熱く語りました。
「私たちは『価値=相手の変化量』を信念に掲げています。ANDPADによって社員や職人さんの意識が変わり、それが最終的にお客様へ届く価値につながったことが今回の成果だと感じています。これからも、従業員やお客様、地域の皆様に選ばれ続ける会社でありたいです。
さらに、実は来年もこの賞の受賞を目指したいと思っています。先ほどの特別講演を聞いて、AIを活用した工事明細や施工図の自動作成など、すぐに試したいアイデアが溢れてきました。ANDPADのデータやAIを駆使すれば、事業領域の拡大も可能性が広がっていくんじゃないか。そうした未来への期待も胸に挑戦を続けていきたいです。本日はありがとうございました!」(中島さん)
すべての表彰が終了し、最後は審査員を代表して東京大学建築情報学研究室 特任教授の池田靖史氏による審査総評が行われました。
「受賞された皆様、本当におめでとうございます。今回の総評として、まず強く感じたのは、DXの目的が単なる『作業時間の短縮』から、若い人が楽しく働ける『やりがい』の重視へとシフトしている点です。担い手不足が叫ばれる業界において、非常に重要な視点だと感銘を受けました。
その中でセプテット様の最優秀賞の決め手となったのは、ANDPADに蓄積されたデータを分析して新しい価値を生み出すという『DXの次の一歩』を踏み出していた点です。また、3Dスキャンで未来の可能性を示したTEIKU様をはじめ、どの企業もこれまでにない先進的な取り組みを見せてくれました。
そして、本日の素晴らしいプレゼンテーションに向けて、各社が社内でブラッシュアップを重ねたプロセスそのものに大きな価値があると感じました。自社のDXを言語化する過程で、社内外への意識改革が進んだはずです。自身のノウハウを惜しみなくオープンにし、互いの知恵を吸収しようとする皆様の姿を見て、このANDPAD AWARDは単に成果を競い合うだけでなく、業界全体が進化するための『学び合いの場』になっていると確信しました。これこそがこのアワードの最も重要な意義なのではないでしょうか。このような素晴らしい場を共創してくださった皆様とアンドパッド様に、心から感謝を申し上げます」(池田氏)

「現場に寄り添うDX」で、次なる業界のスタンダードを皆様と一緒に
全てのプログラムが終了し、アンドパッド上級執行役員の藤井哲嗣が、閉会の挨拶に立ちました。
「受賞企業の皆様、本当におめでとうございます。このアワードは皆様を称賛する場であると同時に、私たちの社員にとっても『皆様と共にこの場に立てることが一番の誇りだ』と思える大切な場にしたいと日々取り組んできました。本日、皆様の隣で本当に嬉しそうな表情を浮かべる当社の社員たちを見て、社内で表彰されるよりも喜んでいるんじゃないかと少し複雑になりつつも(笑)、素晴らしいイベントにできたと実感しております。
昨年の池田先生の総評に『アンドパッドのDXは草の根DXだ』という言葉がありましたが、まさにその通りだと思います。私たちは創業以来、現場に寄り添ったDXを大切に事業を続けてまいりました。これからも皆様の現場に深く入り込み、圧倒的な解像度で現場のデータを価値ある情報へと変換して、職場環境を改善し、この業界をさらに明るくしていく挑戦を皆様と一緒に続けていきたいです。本日は誠にありがとうございました」(藤井)

そして会場をロビーに移し、受賞者たちが交流を深める懇親会がスタート。毎年恒例、AWARDオリジナルの特製ビール「ANDPAD AWARD BEER」が配られ、会場は一気にお祝いムードに。司会を務めたコミュニティマネージャーの平賀の音頭で、乾杯!


各テーブルでは、受賞ユーザー同士や審査員の方々、アンドパッド担当者が集まり、熱気あふれる交流が繰り広げられました

受賞の記念撮影も行いました
締めの挨拶は、DXカンパニー賞(「専門工事 ✕ SMB」カテゴリ)を受賞したメガバックス株式会社取締役 CBOの小林慶次さんよりいただきました。
「受賞企業の皆様、本当におめでとうございます。同じオンラインプレゼンで戦ったセプテット様が最優秀賞として発表された瞬間は、正直悔しい気持ちもありましたが、中島様をはじめ素晴らしいリーダーシップを持つ方々と出会えたことを光栄に思っています。
実は嬉しいニュースがありまして、今回のANDPAD AWARD 入賞で『DXカンパニー受賞インタビュー記事を見た』というのをきっかけに、ANDPADを利用されている企業様から新規取引の打診をいただきました。単なる業務効率化のツールとしてだけでなく、同じ志を持つ仲間と繋がり、ビジネスが広がるプラットフォームとしての価値を強く実感しています。今後も皆様との関係を大切に続けていきたいです。本日はありがとうございました!」(小林さん)

未来へ向けて、ユーザーと共に創る建設業界の「ニュー スタンダード」
ANDPAD AWARD 2026にご参加いただいた皆様、そして日々ANDPADを活用し、建設プロセスに向き合っている約69万人のユーザーの皆様、いつも本当にありがとうございます。
ANDPAD AWARDが始まって今年で5回目を迎えました。今回のユーザー投票では、過去の受賞企業やユーザーの皆様から非常に熱いコメントとともに多くの票が寄せられました。このアワードを通じて互いにリスペクトを持ち、直接会ったことがなくても共に建設業をより良くしていこうとする姿勢や、飽くなき探求心と学習意欲を持って他者の優れた取り組みから学ぼうとする方々が着実に増えていることに、深く感動しています。
私たちがANDPAD AWARDを始めた背景には、今後の日本が直面する人口減少や労働力不足、生産性の課題を、迅速かつ加速度的に乗り越えていきたいという強い思いがありました。一部の企業だけがDXのノウハウを独占して優位に立つのではなく、変わるためのヒントを共有し合い、皆でより良くなっていく。今年のDXカンパニーの取り組みが、来年には皆が真似をする業界の「ニュースタンダード」となっていく。建設産業全体がいち早くアップデートし、若者や技能者をはじめとする人材がより幸せに建設プロセスに向き合える環境を築ければと、そんな思いでこの場を重ねてまいりました。
これまでの5回の開催を通じて、私たちが思い描いていたその「ニュースタンダード」が、今日ご参加いただいた皆様の眼差しや学び合う表情から、すでに多くの現場で共有・共創されていると実感しています。ANDPAD AWARDは、決して私たちANDPADだけのものではなく、もはや建設産業の皆様にとっての「学び合いの場」として現実のものになったと感慨深く捉えています。
アンドパッドは創業10周年を迎え、これまで様々な進化や変化を遂げてきました。次の10年に向けて、このANDPAD AWARDもユーザーの皆様の変化とともに形を変え、さらに進化していくことでしょう。今後もこの場を通じて、より多くの方々と学び合い、交流を深められることを心より期待しています。ありがとうございました。
(コミュニティマネージャー 平賀 豊麻)
















